Fate / in the world
006 「姉妹」 後編
昼食後、わたしと士郎は魔術講座のために、わたしの部屋で過ごしている。
ちなみに、アルトリアは居間で昼メロを観ていた……士郎、わたし達もしかしたらアーサー王にとんでもない事させているのかもしれないわよ。
まあ、そういう事は気にしない方向で頭の中から叩き出す。
聖杯戦争後の士郎は解析を中心に鍛錬を続けてきただけあって、その実力はかなりのものになった。
あくまで解析だけなんだけど。
でも、そろそろ次のステップに進むためにも、再度基礎固めは重要な事だ。
そう、基礎固めなんだから、ちんたらしてるんじゃないわよ!
「凛……そう言うけどな……講義を全部ドイツ語でされても、チンプンカンプンだ」
何言ってんのよ、あんたは!
「じゃあ聞くけど……アイツンベルンへ行くって言ったのは誰かしら? 衛宮くん?」
「俺です……」
「その時、向こうの人間と何語で会話するつもりなのかしら? 衛宮くん?」
「クッ……ドイツ語……だよな?」
「あったり前でしょ! この、アンポンタンッ!」
「いや、凛の言ってる事は判るんだけどさ……魔術の基礎固めやる前に、ドイツ語も基礎固めしてくれないか?」
「う……忘れてたわ……」
「流石"うっかり"スキル"A++"だな……」
「へぇ〜、どの口がそんな事を言うのかしら……」
「いひゃいよ、りん」
このまま、ほっぺた捻じ切るわよ!
Fate / in the world
【姉妹 後編】 -- 紅い魔女の物語 --
「で、再確認するけど、士郎の魔術回路は27本よね?」
「ああ、間違いないぞ」
「それじゃあ、普段投影してる時はどの魔術回路を使ってるの?」
これはかなり重要な事だった。
複数の魔術回路を持つ魔術師にとって、魔術回路の適正を把握する事は魔力の節約や術の精度に大きく関わる事だから。
「は?」
それを、このへっぽこは"ナンデスカソレハ"みたいな顔をしやがる。
「"は"じゃない! あんたが投影する時は、どういう魔術回路の使い方をしてるのかって聞いてるのよ!」
「え〜っと、"おりゃぁぁ――!"って感じかな?」
――ゴトン
しばらくお待ちください。
遠坂凛はただいま再起動中です。
「この、へっぽこ――っ!!」
ああ、もうっ!! 何が"おりゃぁぁ――!"か!!
「なんでさ! 俺はいっつも全力で八節の工程をだなっ!」
「それよ、それ! ん? ちょっと待ちなさい士郎。八節って何なの?」
「いや、だから……う〜ん具体的に言うとだな、投影を八つの工程に分けて施術してるんだ。第一に創造理念の鑑定、第二に基本骨子の想定、第三に構成材質の複製、第四に制作技術の模倣、第五に成長経験の共感、第六に蓄積年月の再現かな」
「かなって、六節までしかないじゃない」
「あとの二節は……その、ヒミツだ」
「……」
この口なの? 士郎のくせにそんな事言うのは、この口なのかしら?
「いひゃい、りん、はなひてくえ。……うぅ、爪を食い込ませないでくれ。じゃあ言うけど、怒るなよ? ……第七であらゆる工程を凌駕し尽くして、第八で幻想を結び剣と成すわけだ」
「何よそれっ! 最後は気合いじゃないのよっ!!」
「だからさっき言ったじゃないか! "おりゃぁぁ――!"ってさ!!」
あ、ちょっと待て、わたし。
これは、話がずれちゃってるわね。
「まあ、この話は置いといて……」
「置いとくのかよ!」
細かい事気にするんじゃない!
「わたしが聞きたかったのは、この事じゃないの。もしかして、士郎は剣を投影するとき、全ての魔術回路を使ってるんじゃない?」
あり得るわよね……このへっぽこなら……
「ああ、27本の魔術回路が開いてからは、そうしてるかな」
「やっぱり……それって凄く無駄な事なのよ」
「え? そうなのか?」
「ええ、だから次からは一つ一つの魔術回路の特性を見極めて、あなたの投影にあった魔術回路の使い方を探して行きましょう」
「ああ、わかった。宜しく頼む」
「じゃあ、今日はここまで。そろそろお茶の時間よ。遅れると、ボコられるわよ?」
「おっと、じゃあ、居間にいこうか」
「ええ」
そう言って、士郎と並び廊下を歩いていく。
あ、やっぱりだ。
もしかしてとは思ってたんだけど、士郎、背が高くなってる。
と……
――ピンポーン
来客を告げるチャイムの音。
「誰か、来たみたいね?」
「ああ、アルトリアが出てくれたみたいだ」
わたしと士郎が居間に入ると、玄関からの声が聞こえてくる。
『失礼する、ミスター・エミヤはご在宅か?』
なんだ、ミス・カミンスキーじゃない。
『はい、貴女は確か――"トシマオンナ"さんでしたか?』
――ゴチン!
痛〜! 思わずテーブルに顔ぶつけちゃったじゃないの!!
まったく、どしてブッツケで喧嘩売ってるのよ、アルトリアは……
「あ〜、俺、行った方がいいよな?」
「悪いけど、お願い……士郎」
『……前にも言ったが、喧嘩なら買わせて頂くぞ? レディ・セイバー?』
『なっ! 騎士である私を婦女子扱いするのは止めて頂こう! ミス・カシミアスキー!』
『無礼なのは貴女だ! 私はそんな、モコモコオタクのような名前ではない、この打て打て騎士が!』
はぁ……子供の喧嘩よね。
『お前ら、玄関先で喧嘩は……』
士郎、巻き込まれないようにしなさいよ。
『ちなみに私は今日、お土産として最高級カステラを持参しているのだが』
『
――ゴチン!
痛〜! またテーブルに顔ぶつけちゃったじゃないのよっ!!
アルトリア……騎士王の矜持はカステラより軽いのね。
足音とともに、苦笑いの士郎と喜色満面のアルトリア、そしていつもの無表情でミス・カミンスキーが居間へと入ってくる。
「凛、
アルトリア、ヨダレ、ヨダレ。
「……まあ、いいけどね。ようこそ、ミス・カミンスキー、先日はどうも。それで、今日はどうしたのかしら?」
「ああ、私からの用件は二つだ。まずは先日の調査結果をお伝えしようと思ってな」
士郎……は、お茶の用意をしてるわね。
「ミス・カミンスキー、その件でしたら……」
あまり、士郎には聞かせたくないのよ。
「ミス・トオサカ、心配は無用だ。必要の無い事は口にしない主義でな」
「お気遣い、感謝いたします。ミス・カミンスキー」
「礼には及ばん。私が所属する組織の諜報部からの情報なので、かなり信用はできる情報だと自負しておく」
士郎が緑茶とお茶請けにカステラを切り分けて用意する。
アルトリア、あほ毛が揺れてるわよ。
「気を使わせて、すまんな。ミスター・エミヤ」
「いえ、こちらこそお土産いただいちゃってすみません、カミンスキー先生」
「ああ、それなんだが……ふむ、後で言うつもりだったのだが先に言っておこうか。その先生という呼び名はもう終りだ。私は明後日、日本を離れるのでな」
「え?」
と、驚いた顔の士郎。
「ほこくふぇふぁえられるのれすふぁ? めいふぁす」
「「……」」
ほおばり過ぎよ、アルトリア……
「あ〜、アルトリア。口の中の物、飲み込んでからしゃべろうな」
――もっきゅもっきゅ、ゴクン
「これは失礼、祖国へかえられるのですか?
「まあ、祖国というか、行き先はロンドンなのだがな。なので臨時教師は終了と言うわけだ」
「そうですか……あの、カミンスキーせんせ……ミス・カミンスキー。もしよければ、後で切嗣に線香をあげてやってもらえないですか?」
「ふむ、こちらの作法は知らないが、それで良ければ是非に。むしろ私からお願いしたい、ミスター・エミヤ」
「そうですか、切嗣も喜びますよ、きっと」
そこで何で、顔を赤らめてるのかしらね? ミス・カミンスキー。
「で、では改めて調査内容の件だが。君たちが倒した今回の事件の犯人であるアルフレート・ケンプファーは、アインツベルンの支族であるケンプファー家の当主だった。今でこそ支族扱いだが、そもそもケンプファー家はアインツベルンの本流に位置する名家だったらしい。だが、アルフレートの祖父の代で何かの失策を問われ、支族へと成り下がったわけだ。父を早くに亡くしたアルフレートは、それでも母の期待に応え、その魔術の才能を開花させて行き、第四次聖杯戦争のマスター候補とまでなったのだが……後は、君達も知っての通りだ。再び失意の中に落とされていたケンプファー家の者としては、今回の任は起死回生の復活を掛けたものだったのだろうな。だが、アルフレート亡き今、ケンプファー家は病の母親がいるだけだ。またアインツベルンもそうそう直には動けまい。つまり、君達は当面の間、日常へと戻る事が出来た、という訳だ」
「「「……」」」
ふぅ〜ん、あの馬鹿貴族も結構複雑だったのね。
まぁ、だからと言って同情の余地なんて無いし、するつもりも無いけど。
ただ、士郎はねぇ……
「その事なんだけど、ミス・カミンスキー。俺達はこのまま大人しく日常に留まるつもりは無いんです」
「何? それはどういう意味だ、ミスター・エミヤ?」
ちょ、士郎!
「俺達は、アインツベルンへ行くつもりです。行って、アインツベルンのアハトって人と話を付けるつもりです。それで、その……ミス・カミンスキー。力を貸していただけませんか?」
「ちょ、ちょっと、士郎!!」
急に何言い出すのよ、あんたは!!
「凛、俺は間違った事言ってないと思う。俺の目的は、アインツベルンがこれ以上俺の周りや、冬木の人達に危害を加える事の無いようにする事だ。けど、今の俺にはその話し合いをお膳立てするだけの力が足りないって事も解かってる。だから……ほんとは嫌だけど、向こうに行けば戦闘の可能性だってあるだろう? でも、それは凛やアルトリアを危険な目にあわせてしまうことだから、どんな手を使ってでも、可能な限り戦闘を回避したいんだ。その為に、ミス・カミンスキーの力を借りたい。もちろん、手伝ってくれるなら、俺に払える代償はどんな事をしてでも払うし、ミス・カミンスキーの事は、俺が絶対に守って見せる」
「士郎……」
「シロウ……」
あなたの思いはわたしにだって解かる。
わたし達を危険な目に合わせたくないってのも、すごく嬉しい。
でも、士郎のその考えはあまりにも綺麗すぎるわ。
この世界は、そんなに優しくは……
「……つまり、ミスター・エミヤは私に等価交換の取引を申し込みたい、と言ったのだな?」
「ああ、そう思ってもらって構わない」
「ミスター・エミヤの目的とするところ、要求する助力内容、ともに理解した。で、そちらからの代償は何を頂けるのか?」
「う……」
あんた……まさか、何にも考えなしで言ったんじゃないでしょうね?
「「「……」」」
「何を……払えば良いのかな?」
「私に聞くなぁぁ――――っ!! このへっぽこ!!」
「ゴメンナサイ……」
「あ〜、夫婦漫才はその位にしていただくとして。時に、ミスター・エミヤ。キリツグの遺品などは残っていないかね? その、なんだ。彼の衣類とか写真とか……着用済みの物などあれば更にベストなのだが……」
「「「はぁ?」」」
何言ってるのかしら? この年増は?
「あ、いや、その、どんなものでも構わないのだが。何かキリツグ縁になるような物があれば、それを代償に引き受けても良いかなと……」
と、ごにょごにょとどもるミス・カミンスキー。
ふぅ〜ん、まあ、変だ変だと思ってはいたのよね。
フッフッフ、そう、そうなのね! ミス・カミンスキー! あなたの弱点、掴んだわ!!
「そりゃ、切嗣がいつも着てた服くらいなら、いくらでもあるけど……あの、ほんとに良いのか? そんな物で?」
「引き受けよう! ミスター・エミヤ!! ああ、詳しい話は後ほどという事で、まずはそのキリツグの服を見せていただこう!!」
「あ、ああ、いいけど。じゃあ、切嗣の部屋へ行くか?」
「い、良いのか? 私がキリツグの部屋へ入っても?」
「良いも悪いも、そうしなきゃ見れないじゃないか」
「そ、そうだな。たしかにミスター・エミヤの意見は合理的だ。これは、等価交換の代償行為であり疚しさなど一点もありはしないのだから」
まあ、どうでもいいけど……もう、好きにしてって感じよね。
アルトリア、あんた士郎のカステラまで食べちゃったのね。
結局、士郎に案内されて切嗣さんのお部屋へ入ったミス・カミンスキーはその後、二時間出てこなかった。
本人曰く"厳選に厳選を重ねた"という切嗣さんが着ていたスーツを土産に、スキップしながら帰っていったのは、わたしの見間違いという事にしておこう。
士郎の家系って、女誑しばっかなの?
その日の夕食は、賑やかだった。
わたしと士郎、アルトリアに桜の総勢四名。
しかも、士郎以外全員女の子。
でも、料理を作るのはそのたった一人の男の子だったりするのだけど。
そして、今は食後のティータイム。
「先輩のわんちゃんだったんですね。お名前はなんて言うんですか?」
「「プッ」」
桜、ナイスツッコミよ。
「……ごめん、桜。言いたくないんだ……」
往生際が悪いわよ、士郎。
「え?」
「ププッ、いいのよ桜。この子はねぇ"しろぅ"って言うのよぉ」
「わんわん♪」
「えぇぇ?! でも、それって……」
「いえ、桜。その名でしか、この子は反応しませんので。それに、一度命名した名前を変えるのは良くない」
「そうですか……じゃあ、しろぅちゃん。これからよろしくお願いしますね。」
「わんわん♪」
「……いいけどな、別に」
「「プッ」」
そんなやり取りをしながらお茶をすすっている最中、その話題の中心のしろぅはアルトリアの膝の上に後ろ足立ちしながらじゃれ付いていた。
こう、なんていうか後ろ足をフミフミしながら前足でアルトリアの胸元をペタペタと……
ところが桜の呼びかけに、ピタッとそのしぐさを止めたかと思うと何やら考え混む様なしぐさをした後、トテトテと私の膝の上に乗りじゃれ付いてくる。
もちろん前足でわたしの胸元をペタペタとしながら……
「ねぇ、アルトリア。視線が怖いんだけど。目からビーム出そうよ……」
そりゃアルトリアよりわたしのほうがペタペタし甲斐があるんだし、しょうがないでしょうが。
ねぇ、しろぅ♪
「クッ……かつての騎士たちのように
苦虫をまとめて百匹噛んだような顔をして呟くアルトリア。
って、しろぅ? あんた何処行くのよ?
こんどは、トテトテと桜の膝に乗り、ペタペタをした後……ッ! そのまま胸の谷間に顔を埋めやがった。
「あら? しろぅちゃんは、甘えん坊さんなんですね? ところで、姉さん? 視線が恐いです。目からあくまが出そうですよ?」
出るかぁぁぁ――――っ!! そんなもん!!
「プッ」
「あら? 衛宮くん、いい度胸してるのね?」
「シロウ、中々の胆力です。それを実戦でも活かして頂きたい」
「い、いひゃい、いひゃい」
わたしとアルトリアに両方のほっぺを捻り上げられながら、逃げようとする士郎。
「もしかして、しろぅくんは大きい方が好きなんですか?」
桜、少しは空気読みなさいよね……
結局、遅くまで雑談していたために、桜は衛宮邸にお泊りする事になった。
桜は自宅療養している慎二に電話連絡を入れたのだが、ぐちぐちと文句を言い出したので、わたしが受話器越しに"
奥の和室を使って、女の子三人でパジャマパーティーとなったその夜は、遅くまで"
「いえ、それは誤解です、桜。結果としてそうなったと言うだけで、シロウに疚しい気持ちなど一片のかけらもありません」
「あ、それは解かってます。先輩ですし……ただ、なんて言うか、助ける人があまりにも綺麗な女の人や可愛い女の子ばっかりなもので、つい……」
う、鋭いわね、桜。
わたしもときどき"コイツ狙ってやってるのか?"と思うときはあるわね。
「完全に運命の悪戯でしょう……シロウですから……」
「そうですよね、先輩ですものねぇ……」
酷い言われようね、士郎ってば……
「でも……いくら先輩でも、姉さんの事は抱きしめたりとかするんですよね?」
「は?」
な、何言い出すのよ、この子は!
「だって、今朝姉さんが私に抱きついたのって、先輩と"うっかり"間違えたんですよね?」
「い、いいじゃない! 別に! 私は恋人なんだから当然よ!!」
「それは、そうですけど……ずるいです、姉さん」
前髪の奥から睨むんじゃない! 夢に出て来るわよ!!
ん? 何でアルトリアが真っ赤になって俯いてるのよ。
「……ねぇアルトリア? なんかわたしに隠し事してないかしら?」
「ッ?! べ、別に、私はシロウに抱きしめられた事など隠していませんっ!」
「「……」」
「あ……」
「……アルトリアさんも、ずるいです」
「……まあ良いけど……全然良くないけど……で、何があったのよ?」
「はい……その……小雪の件の時、シロウの心が折れそうだったので私が叱咤激励をした際、その……私が涙してしまい……」
「はぁ……なんか、その時の事情が手に取るように解かるってのが、余計に腹立つわね……でもまぁ、アレはしょうがないか……」
しかしまぁ、アルトリアに縋って抱きしめたってんなら腹も立つけど、アルトリアが泣いたから抱きしめたってのは……ん? 余計マズイ気がするのは気のせいかしら?
「あの、あくまでシロウは紳士的に私を慰めただけでして、その、なんら疚しい事など……」
「はいはい、もう、わかってるわよ。だいたい士郎にそんな甲斐性あるわけ無いじゃない」
「先輩ですもんね〜」
「はい、シロウですから……」
まあ、士郎は明日にでもお仕置きしておくとして。
まさか、桜とこんな風におしゃべりできるなんて、思っても見なかったわ。
あら? 二人とも眠っちゃったか……
でも、この家って不思議よね。
遠坂と間桐の因縁は、そう簡単に壊せるほど浅いものではなかったのに。
この家の中は、まるで現実から切り離された世界のように、私たちのしがらみを消し去ってくれる。
ん? あ、そっか。
そりゃ、士郎の家なんだから、"現実から切り離された世界"ってのも頷けるわよね。
ねぇ、士郎? わたし達姉妹を救ってくれて、ありがとね。
――愛してるわ、士郎。お仕置きはするけど……
「……う〜ん……先輩、大きい方が好きなんですねぇ……」
「……シロウ……いけません、何をするのですか……あなたには……」
……こいつら……どんな夢見てんのよっ!!
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