Fate / in the world
011 「ウェディングベル」 後編
花火大会の翌朝、藤ねぇは朝早くに帰宅したらしい。
みんなで朝食を取っている最中も藤ねぇは、へらへらとのろけ話をしていた。
『じゃあ、昨日の晩は高崎さんの御宅に泊まったんだな?』
『そ、そうよぉ、別にいいじゃな〜い。ちゃんと凛ちゃんにも連絡したもん!』
『ああ、それはそれで構わないんだけどな……で、ずっと高崎さんと一緒にいたのか?』
『……士郎? そういうデリカシーの無い質問ばかりしてると、お姉ちゃん、本気でお・こ・る・ん・だ・か・らぁ!!』
だぁぁ――っ! 落ちる! スリーパーはヤメレッ!!
『ハァハァ……すまん藤ねぇ、俺が悪かった……それはそうと、高崎さん、体の具合はどうなんだ?』
『ん〜、それがねぇ、仕事が立て込んでたせいで、ろくに食事してなかったらしいのよぉ。そこに結婚式の準備が重なったもんだから、過労じゃないかって。だからぁ、これからは、わたしがお食事の世話をしてあげるって言ったのよぉ』
『『『『え?』』』』
いや、待て。それは待てっ!
『あ〜、藤ねぇ。一つ聞くぞ? 今まで、藤ねぇの手料理を高崎さんは食った事があるのか?』
『へ? どして? ん〜、たぶん……ないかも……』
かもって……どうしよう……このまま放っておいたら高崎さんの体調にとどめをさす事になるんじゃなかろうか?
『あの、お義姉さん? よければ、ここで作ったものを持って行ってはいかがですか? 男性の一人暮らしだと、まともな調理器具が無いこともあるでしょうし。わたしと桜もお手伝いしますから。ね、桜?』
『?! そ、そうですよ、藤村先生! 私もがんばっちゃいますからっ!』
ナイスだ、凛! そしてありがとう、桜!
『う〜ん、それもそうよねぇ……じゃあ、凛ちゃん、桜ちゃん、お願いね!』
『あの……言いたくは無いのですが……何やら問題の先送りのような気がしてなりませんが……』
こら、アルトリア! この世界にはどうにもならない事があるって言ったのは、お前じゃないか……
まぁ、言われてみれば、先送りなんだけどな……でも、決して間違いなんかじゃない!
………………
…………
……
とまぁ、こんな経緯で結局凛と桜が"お手伝い"という名の主戦力となり、花火大会の翌日から昨日までの五日間、毎日のように藤ねぇは高崎さんの家へと食事の世話をしに行った。
きっと、愛する人の食事の世話ができるというのは幸せなことなんだろうな。
料理をしていた時の藤ねぇは、今まで俺が見たこともないくらい、嬉しそうな笑顔だったんだから。
そして……今日、運命の六日目がやって来た……
Fate / in the world
【ウェディングベル 後編】 -- 最強の魔術使いの継承者 --
「あれぇ? おっかしなぁ……留守電になってるよぉ」
「どうしたんだ? 藤ねぇ?」
「う〜ん、氷河さんの電話、留守電で繋がらないのよぉ……」
今日も凛と桜に"お手伝い"をしてもらったお弁当を届けようとしていたらしく、電話をしたんだろう。
部活が終わって学校から帰ってくるなり、これだからな……見せ付けられる側としては"ごちそうさま"って感じだ。
「まだ、仕事から帰ってきてないんじゃないのか? 忙しいって言ってたじゃないか、高崎さん」
「う〜、携帯も繋がらないのよぉ……ちょっと心配だからお家に行って来るね」
はぁ……好きな相手の事になるとしょうがないのかな。
いつでも一緒に居たいって気持ちは俺にも解かるし。
「おう、気をつけて行ってこいよ」
「は〜い、じゃあねぇ」
まあ、今から逢坂市まで行けばちょうど晩飯時だろうし、合鍵預かってるって行ってたから大丈夫だろう。
みんなは自分の部屋にいるみたいだし、晩飯の下ごしらえも済ませてあるし。
よし、今のうちに先日からの事を雷画爺さんに伝えに行ってみるか。
「なんじゃ、今日はお前一人か? 士郎?」
奥の座敷に通され、例のごとく三沢さんにお茶を用意してもらって爺さんと対面している。
あのなぁ爺さん。俺一人で来ちゃいけないのかよ……
「ああ、凛もアルトリアも用事があるみたいだったからな」
「ふむ、それで? 何の用なんじゃ?」
「先日からの事件の事なんだけどさ、急に逢坂市内の通り魔事件が起こらなくなっただろ?」
そう、この五日間、それまでは毎日のように起こっていた通り魔事件が、ぱったりと鳴りを潜めたように起きなくなっていた。
「うむ、もしかしてお前達がなにか手を打ったのかと思っておったが……違うのか?」
「いや、俺達は何もしちゃいないよ。と言うよりも、手がかりすら掴めていないってのが実情なんだ……」
対処しようにも肝心の手がかりが無いのだから手の打ちようが無い。
「そうか、それで結局お前は何を言いたいんじゃ?」
「それなんだけどさ、そもそもこの事件の発端になったあの社員寮って、一体どこの会社の社員寮なんだ?」
俺達は”ある企業”としか教えられていない。
「ん、ちょっと待っておれ。今、依頼主の資料を持ってくる」
そう言って雷画爺さんは自室へと資料を取りに行った。
「……まあ、それが判ったところで期待薄なんだけどな……」
お茶を啜りながらしばらく待っていると、資料を片手に爺さんが戻ってきた。
「ほれ、これが依頼主の情報じゃ」
「すまないな、手間をかけて」
お茶を片手に、渡された資料に目を通していく。
そして……その企業名のところで、俺の視線は凍りついたように動かなくなってしまった。
「じ、爺さん……この資料……間違いは、ないんだな……」
手が震える……
「なんじゃ? 何かおかしなところでもあるのか、士郎?」
「くっ! 爺さんは……知らなかったのか? 藤ねぇの婚約者が勤めている製薬会社の名前を……」
声が震える……
「ど、どういう事じゃ! 士郎!」
「どうもこうもあるかよっ! あの高崎さんは、この資料にある"ベルファーマシー"の研究所の主任研究員じゃないかっ!!」
資料を畳に叩きつけて、叫ぶ。
「なん、じゃと……」
顔面蒼白になり、声もでない爺さん。
「……偶然かもしれない、でもっ! 偶然だと思ってた事があっさりと必然にひっくり返る様を、俺は嫌ってほど見てきたんだ……」
イリヤの時だってそうだったんだ……
「士郎……すまぬ……これは切嗣君への裏切りとなるやも知れんが……わしが改めて依頼する。大河を護ってやってくれんか……」
目一杯、拳を握り締めながら爺さんはそう言う。
でもな! それは違うぞ、爺さん!
「爺さん、その依頼、俺は受けないぞ。家族を護るのに依頼が必要なのか? 俺はそんな安い男なのかよ?!」
「そうじゃったな、すまん士郎。わしの一生の頼みじゃ。大河を護ってやってくれぃ」
「おう! 当たり前だっ!!」
そう、そんな事は当たり前だ!
自分の姉を護るなんて、弟として当たり前のことじゃないかっ!
頭を下げる爺さんに応え、俺は家へと急いだ。
「士郎っ! 大変よ、とんでもない事実が判明したわっ!」
居間へと入るなり、凛が血相を変えて話しかけてくる。
「どうしたんだ?!」
「先日の死徒の事が気になってたから、ミス・カミンスキーに高崎さんの勤め先の事を洗ってもらっていたのよ。それで、たった今その報告があったんだけど……あの"ベルファーマシー"って会社はね、表向き多国籍企業の製薬会社ってことになってるんだけど、その裏では生物兵器や細菌兵器の開発をしている"死の商人"なのよ。いいえ、それだけじゃないわ。未確認だけど、どうもエジプトの"アトラス院"とも繋がりがあるらしいのよ」
なんだ、それは……死の商人? アトラス院?
なんだって、そんな物が藤ねぇの婚約者とつながってくるんだ……
「そんな……バカな……」
またかよ……また、俺は……
「……士郎、でもこれは事実なの。認めないわけにはいかないわ……恐らく、高崎さんのことも……」
鎮痛な表情で俯く凛。
「……俺は今、雷画爺さんのところへ行ってきたんだ。そこで確認したんだけど……あのマンションの件の依頼主が"ベルファーマシー"だったんだ……」
「え?」
「多分……凛が言ってる事は……間違いじゃない……」
信じたくなかった……でも、これじゃあ……
「シロウッ! 凛っ! 貴方達は何を呆けているのですかっ!! 今はタイガの安全を確保する事が最優先される筈だっ!!」
そのアルトリアの激で俺は自分の意志を取り戻す。
そうだ、まだ悲観するのは早い!
まずは藤ねぇの安全を第一に考える。
それからの事はその後考えればいいっ!
「ああ、そうだな。すまない、アルトリア、凛、俺に力を貸してくれるか?」
「なにを今さら! この身は貴方の剣だと言ったはずだっ!!」
その聖碧の瞳を向け、威風堂々と俺の信頼に応えてくれる。
「当然よ! 士郎一人では行かせないわ!!」
決して屈しない炎を宿した瞳で俺を見つめながら応えてくれる。
「ありがとう、それじゃあ急ごう!」
高崎さんの自宅は逢坂市内だ、車で目一杯に飛ばせば三十分程で着くだろう。
今は、他の事はいい。
藤ねぇ、どうか無事でいてくれよ。
燃えるような夕焼けが闇へと変わり始めた空の下、俺達は祈りながら車を走らせた。
逢坂市内のマンションの一室、俺たちが高崎さんの自宅の前に着いた時には、午後七時を少しまわっていた。
――ガチャ
「……開いてる……」
玄関の扉は施錠されておらず、簡単に開かれた。
中を伺いながら静かに踏み込むと、玄関口には藤ねぇのパンプスと高崎さんの靴がある。
「静かすぎるわ……」
凛の言うとおり、物音一つしない室内はまるで時が止まったかのように、世界から隔離されしまった空間を連想させる。
「……行こう」
俺の言葉を合図に三人で廊下を進み、リビングへの扉を開いた。
灯りの点いたリビングのテーブルの上には……藤ねぇが用意したのだろう……食事の準備が整えられている。
そして……その奥……ソファーに横たえられている藤ねぇの姿が目に入った途端、俺は、
「ッ?! 藤ねぇっ!!」
思わず藤ねぇに駆け寄り、呼吸を調べる。
返事はなかったが呼吸は安定しているし、これと言って外傷も見当たらない。
「僅かだけど……睡眠薬のような臭いがするわ……でも、安心して士郎。とりあえず大丈夫よ」
「そ、そうか……」
凛のその言葉に、全身の力が抜けるほど脱力してしまった。
よかった、間に合ったんだ……
今はその思いでいっぱいだ。
「……シロウ、凛。これを」
アルトリアの声で我に返り、その視線を追うと、ソファー横のテーブルの下に手紙が落ちている。
凛が手に取り確認する。
「これ……士郎宛よ……高崎さんからだわ……」
「え?」
どうして? なんで俺宛なんだ? いや、そもそもどうして俺がここに来ると知っていたんだ?
「迷っていても仕方が無いわ。まずは、読んでみなさい」
戸惑っている俺に、凛が促す。
「ああ、そうだな」
確かに、状況がわからない以上、この手紙の内容を確認しなければ始まらない。
そう思って、俺は手紙を開いた。
それは……高崎さんの遺書だった……
衛宮士郎様
恐らく、君ならこの手紙を見つけてくれるだろうと思って、これまでの事を書き留める事にした。
まず、最初に伝えるべき事は、僕自身のことだろう。
僕は会社の上役の命令により、ある試薬の改良実験を行っていた。
その試薬は、会社のトップとつながりのある、どこかの魔術師が作ったという物だった。
初めは半信半疑に聞いていたのだが、事態の推移がそれを許さなかった。
動物実験において、その試薬を投与されたモルモット達はその大半が死ぬのだけれど、数パーセントの確率でゾンビのような姿で活動し続けるものが実在する事を見せ付けられてしまった。
それからというもの、僕は会社に監視されながら、その試薬の改良を行い続けた。
数ヶ月が過ぎた頃、動物実験においては、ある程度の実績を残せはした。
だが、人体実験など出来るはずも無い。
ところが、その禁断の壁を会社は乗り越えてしまったのだ。
会社が保有する社員寮の換気口に気化させた改良型の試薬を流してしまったのだ。
当然の結果、社員寮に住んでいた人間は、そのほとんどが死んだ。
だが、ほんの一部の人間はゾンビのような姿となり、腐敗した体のまま活動し続けたのだ。
そして、中々結果の出せない僕に会社は見切りをつけたのだろう。
僕自身の研究室にも、気化試薬を流入させてきたのだから。
だが、僕はこの試薬の恐ろしさを知っていたため、前もって研究中だった中和剤を飲む事でなんとか生き延びる事ができたのだ。
その後は、研究所を抜け出し、会社の目から逃れるようにこのマンションへと移り住んだ。
そんな時だった、大河さんと出会ったのは。
まるで、向日葵のような明るさで自暴自棄になっていた僕の病んだ心を和ませてくれたんだ。
彼女の笑顔に僕はどれだけ救われたか……
もしかしたら、このまま彼女と幸せになれるかもしれない。
こんな僕でも彼女を幸せに出来るかもしれない。
そう思い始めた矢先に、僕の体に変化が現れ始めた。
きっと、未完成だった中和剤の効力がだんだんと効き目を失ってきたのだろう。
人間からゾンビのような体へと戻ってしまう時間が出始めたのだ。
それでも、初めの頃は中和剤を多く飲む事で押さえる事ができていた。
だけど、徐々にそれも効かなくなり、醜い姿から戻る事が出来なくなりつつあったんだ。
そして、その醜い姿になっている時の僕は、残虐極まりない性格になっているようだ。
その間の記憶は、はっきりとはしないのだけれど、恐らく君達にも出会ったはずだ。
僕は、悩んだ。
今の生活を、幸せを捨てたくは無い。
だが、このままでは大河さんまで巻き添えにしてしまう。
いや、事実大河さんをもこの手に掛けてしまいかねない欲求が日ごと強くなってきていたのだ。
それだけは出来ない! それで僕は決心した。
せめて……人間の心があるうちに自分自身で決着をつけようと。
恐らく、人間の血の摂取を断った僕は、もう間もなく消えるのだろう。
だが、これだけは信じて欲しい。
僕は、心から大河さんを愛していた。幸せにしてあげたかった。
二人で……ウェディングベルを鳴らしたかったんだ……
だが、それももう不可能となってしまった今……どうかお願いだ、士郎くん。
後に残される大河さんの事をお願いしたい。
彼女は、幸せになるべき人なんだ。
ああ、そろそろ限界が近いかもしれないな……目が霞んで字が上手く書けなくなって来たよ。
最後に、もう一つ伝えないといけない。
士郎くん、君は狙われている。
たぶん、そういった世界の中に君を敵視している者がいるはずだ。
気をつけるんだ。
ああ、もう……ダメだ……さようなら……大河さん、愛して……る………………
「クッ……ふ、ざけるな……ふざけるなぁぁっ!!」
――ドガッ!
力いっぱい壁を殴りつける。
残された藤ねぇの事を俺にお願いするだと?
「……いったい、俺にどうしろって言うんだっ!!」
やり場の無い思いをあたりにぶつけてしまう自分を、どうすることもできない……
「シロウ……」
「……士郎、今はお義姉さんを第一に考えましょう? まずはここから連れ出さないと。後の処理は神父さまの伝手でお願いするから」
「……ああ、解かってる」
俺は凛とアルトリアに窘められ、やり切れない思いのまま、藤ねぇを抱えてその場を後にした。
去り際、ソファーの横に降り積もったサラサラの砂に、埋もれるようにシルバーの指輪が光っていた……
帰宅後、眠り続ける藤ねぇを雷画爺さんに預け、ある程度の事情を説明した。
無言で説明を聞き終えた爺さんは、俺たちが立ち去ろうとした時、"すまなかった、ありがとう"と一言感謝の言葉を口にした。
あれから、三日が経った。
凛とディーロ神父が事後処理に当たるよりも前に、社員寮の失踪事件と連続通り魔事件の犯人として高崎氷河の名前が報道された。
まるで、計ったように手際の良い事後処理は、凛の話によると"ベルファーマシー"の情報操作ではないかという事だった。
やり切れない思いを抱えながらも、今の俺にはもっと大切な問題がある。
藤ねぇは、自宅の自分の部屋から出てこようとしない。
雷画爺さんにテレビの報道をある程度肯定した説明を受けてからの事だという。
ありのままを説明するわけにはいかないための手段だとはいえ、自分の無力さが情けなくなってくる。
そして今俺は……藤ねぇの部屋の前に立っている。
何を言葉にすれば良いのかすら解からないままで……
――コンコン
「……俺だ……士郎だ。入ってもいいか?」
「……」
中からの返事はない。
「……開けるぞ。ダメならダメって言えよ」
「……」
これにも応える声はなく……
「じゃあ……入るからな」
そう言って俺は扉を開けた……そこには……純白のウェディングドレスを纏った、藤ねぇが立っていた。
「……」
綺麗だな……本当に綺麗だ。
心から、そう思う。
「似合うかなぁ? 士郎?」
そう言って微笑む姿がこの胸に突き刺さる。
「最高に似合ってる。物凄く綺麗だ、藤ねぇ」
「ふふん、お世辞を言わない士郎がそう言うんだから、お姉ちゃんも捨てたモンじゃないわねぇ」
「ああ、まったくだ」
「そっか……でもね……わたし、届かなかったんだぁ。氷河さんの心に……」
「そんな事あるもんか、きっと今頃後悔しまくってるぞ」
「そ……そう……かなぁ……ヒック……そう、思う?」
「ああ、こんな綺麗な花嫁を逃がしちまったんだ、当然だろ」
「う……うぅ……」
「俺は誰の代わりにもなれないけどな、こんな時くらい、胸を貸してやる事はできるぞ?」
「し、しろう……あ……ああぁあぁぁ……うわぁぁぁぁぁ――っ!! っああああああああああああ!!」
純白のウェディングドレスを纏ったまま、俺の胸に縋りつくようにして泣き続ける藤ねぇを、ただ俺は抱きしめるしかなかった。
こんなのはとんでもないミスキャストだ……
この姿の藤ねぇの横には、高崎さん、あんたが居るべきはずだったんだ。
あんた、俺たちに約束したよな? 必ず藤ねぇを幸せにするって……
悪いけどさ、俺はあんたを許さないぞ。
俺の大事な姉さんを泣かしたんだ……死んだって……死んだって許してなんかやらないからなっ!!
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